日本代表の森保一監督【写真:田中伸弥】
ブラジルで開催中のコパ・アメリカ2019(南米選手権)に出場する日本代表は、現地時間17日にグループステージ初戦のチリ戦に臨む。森保一監督が試合前日の会見に臨んだ。
今大会に臨む日本代表は、23人中18人が来年の東京五輪世代となる22歳以下のメンバー。先日のキリンチャレンジカップで代表デビューを飾った久保建英を除いて17人が代表キャップ数ゼロという非常にフレッシュなメンバーで南米の強豪に挑む。
森保監督は、各選手の所属クラブの意向などによりメンバー構成が容易ではなかったことは認めつつ、「現在の招集条件の中ではベストな招集ができたと思っています」とコメント。「東京五輪に向けて中心を担っていくであろう選手たちですが、大会に臨むことよりもさらに先のA代表定着のためにこの大会で結果を出し、選手個々の力を示してもらいたい」と期待を口にした。
A代表での経験は浅くとも、五輪代表監督を兼任する森保監督にとってはこれまでも見てきた選手たちであり、「やるべき戦うコンセプトは若い選手も理解してくれていると思います」と語る。A代表ですでにプレーしてきた数人のメンバーも含め、チームとしての意識の統一に問題はないという考えを述べている。
「経験の浅い選手にとっては非常に学ぶべきことが多い、レベルの高い大会だと思いますので、学んで、この大会での経験を元にさらにステップアップしてほしいと思っています」と監督は若い選手が経験を積むことを期待しつつ、「この大会で勝利を目指して戦うこと、そこに変わりはないと思います。試合に臨む姿勢として、俺たちはこれだけできるんだというものをこの大会で見せてほしい。自分たちがこれだけできるんだということを、自信を持ってこの大会にぶつけてほしいと思います」と結果を求める姿勢も強調した。
キリンチャレンジカップの2試合では3バックで戦っていたが、「システムについては今日また考えさせてください」とチリ戦での布陣について明言はせず。「4バックと3バックと、両方ともできるように準備してきているので」と、相手や試合の状況により使い分ける考えを示している。
(取材:舩木渉、文・構成:編集部)
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