レアル・マドリー移籍が決まった日本代表の久保建英【写真:舩木渉】
日本代表は15日、コパ・アメリカ2019のグループリーグ初戦となるチリ戦に向けて練習を行った。
開始前にはユニフォームを着ての集合写真撮影が行われ、そこから全員が練習に。報道陣にはランニングとストレッチといった冒頭15分間のみが公開された。
初戦が2日後に迫っていることもあってか、この日の練習にはチリメディアも多く駆けつけた。日本代表の練習会場へ訪れる前には、チリ代表のMFアルトゥーロ・ビダルが記者会見に応じたという。そこではレアル・マドリー移籍が決まった久保建英の話題も出たようだ。
チリのテレビ局『カナル13』のパブロ・ゴメス記者は、「ビダルは久保がマドリーへ移籍することを知っていた。昨日そのニュースを見たという。しかも彼は久保がかつて、もっと若い頃にバルセロナでプレーしていたこともよく知っていた」と明かした。
また、レイナルド・ルエダ監督も久保について「素晴らしい選手で、コンディションも良さそうだと言っていたし、才能を高く評価している。ヨーロッパの複数クラブから関心を持たれるのも理解できるとも話していた」とゴメス記者は言う。
「コパ・アメリカの初戦に向けて、かなりの時間をかけて日本を分析している。久保のことも、そして日本代表のことも。ただ、このチームの選手たちがワールドカップから大きく入れ替わり、東京五輪世代のU-22代表の選手が大半を占めている。だからルエダ監督やチリ代表の選手たちはそのことをあまり知らないかもしれない」
久保について熟知している一方で、チリ代表には日本の若手選手たちの情報が少ないという不安要素もあるのか。ただ、もしマドリー移籍が決まった18歳が出場すれば、徹底マークされることは確実。その相手として襲いかかってくるのは1年で“バルサの選手”になった百戦錬磨の怪物MFビダルかもしれない。
(取材・文:舩木渉【ブラジル】)
ピッチ脇で久保建英についてレポートするチリ『カナル13』のパブロ・ゴメス記者【写真:舩木渉】
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