久保建英【写真:田中伸弥】
日本代表のFW岡崎慎司が、レアル・マドリーへの移籍が決まったMF久保建英について語った。
コパ・アメリカ2019(南米選手権)参戦中の日本代表は現地時間14日、ブラジル・サンパウロ市内で練習を行った。この日は久保のレアル・マドリー行きが発表されるという電撃ニュースが届いている。
ヨーロッパで長くプレーする岡崎は、「素晴らしいこと。オレからしたら未知の領域なんで、それは行った選手しか分からない」とし、「プレッシャーを感じず、楽しんでほしい」と語った。
それと同時に、久保にとってこれからの数年が重要になるとみている。岡崎は「ポテンシャルを買われていくんだと思う。年々年を取ってくると、その若さはなくなるので、貴重な何年かになる」と予想。「僕はどっちかというと遅咲きだったので、早咲きの選手の気持ちは分からない」と述べた。そして、「そういうチャンスが18歳であったら、どこまで行けていたんだろうって自分も思うので、今の若い選手は楽しみ。タケだけじゃなくて、今後いろんな選手がそれだけの可能性を秘めていると思う。すごくうらやましいっていうのが一つですね」と話している。
久保はレアル・マドリーの一員になることが決まったものの、まだ何かを成し遂げたわけではない。岡崎は「僕がアドバイスとかっていうのも違うので…」と前置きしつつ、「自分の道を貫き通すことが大事じゃないですかね」と突き抜けるために必要なことを語った。
“貫き通す”とは「意固地になってやるわけじゃなくて、いろんなものを柔軟にこなしながら、自分の進みたい方向にはブレずに進む」ことだという。「その中でたぶん、試合に出るためにいろんなことを自分に課していかなければいけないと思うんですけど、そうしながらも最終的には自分の勝負したいところで勝負するってところが一番大事」と岡崎は話した。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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