日本代表の久保建英【写真:田中伸弥】
J1のFC東京に所属していた18歳のMF久保建英はスペインのレアル・マドリーへ完全移籍することが決定し、14日に両クラブから発表が行われた。久保はマドリーのBチームにあたるレアル・マドリー・カスティージャでプレーを開始することになる。
カスティージャはスペインの3部リーグにあたるセグンダBで戦っており、そこが久保にとって最初の舞台となる。“銀河系軍団”と呼ばれるトップチームでプレーするためにはカスティージャで活躍をみせてアピールし、チャンスを掴まなければならない。
現在のトップチームに所属する選手では、GKルカ・ジダン、DFダニ・カルバハル、ナチョ、セルヒオ・レギロン、MFカゼミーロ、フェデリコ・バルベルデ、マルコス・ジョレンテ、FWルーカス・バスケス、マリアーノ・ディアス、ヴィニシウス・ジュニオールがマドリーBでのプレーを経験。直接トップチームに昇格した選手もいれば、レンタルや完全移籍の形で他クラブでのプレーを経て戻ってきた選手もいる。
もちろん、Bチームでプレーする全ての選手がトップチームに昇格できるわけではない。他クラブへのレンタルなどを経て、トップチームでは出場機会を得られずに去っていく選手も少なくはない。
だがマドリーのトップチームに定着できなかったとしても、スペインの他クラブや他国に移ってトップレベルで活躍できるケースもある。国際サッカー連盟(FIFA)の教育研究機関CIES(スポーツ研究国際センター)が昨年10月時点で発表したデータによれば、欧州の5大リーグではマドリー下部組織出身の選手が計36人プレーしており、バルセロナなどを抑えて最多だった。
スペイン紙『アス』も今年2月に、リーガエスパニョーラでプレーする選手たちの出身クラブはマドリーが最多であるとして、「レアル・マドリーはスペインのカンテラ」と伝えていた。また『90min』によれば、2018/19シーズンのチャンピオンズリーグ決勝トーナメントに進出した16チームの選手368人の中でも、マドリー下部組織出身選手が13人で最多だった。
【了】