FC東京対ヴィッセル神戸
ヴィッセル神戸のFWウェリントン【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
FC東京対ヴィッセル神戸 6月15日 19:00
注目選手
FW:ウェリントン(神戸)
ファン・マヌエル・リージョ監督の下、今シーズンのスタートを切ったヴィッセル神戸。アンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキを擁し、山口蛍やダビド・ビジャといった実力者を新たに加えるなど、同シーズンに向けた期待値は果てしなく大きかった。
チームは開幕5試合を3勝1分2敗で乗り切るなど、まずまずのスタートを切っていた。しかし、その後は松本山雅、サンフレッチェ広島に連敗を喫し、第7節を終えた時点で10位につけていた。そしてクラブは4月17日、リージョ監督を解任することを発表。後任には吉田孝行氏が就くことになった。
しかし、チームの状況はまったく好転せず。“再初陣”となった第8節の浦和レッズ戦から第12節の横浜F・マリノス戦まで、5連敗を喫している。リージョ監督時の成績を合わせれば、リーグ戦7連敗という結果になった。第13節の湘南ベルマーレ戦では勝利を収めたものの、翌14節のジュビロ磐田戦は1-1のドローに終わった神戸。そしてクラブは今月8日、吉田監督の退任を発表したのである。
早くも今季2度目の監督交代に踏み切った神戸。新指揮官候補にはアーセン・ヴェンゲル氏の名も挙がっていたが、上位進出へ向け、同クラブが吉田監督の後任に迎えたのはドイツ人のトルステン・フィンク氏であった。現役時代にはバイエルン・ミュンヘンなどでプレーし、数多くのタイトルを獲得。現役引退後は、指導者としてのキャリアを歩み、オーストリアのザルツブルクやスイスのFCバーゼルなどを指揮した経歴を持っている。
そんなフィンク氏は本日19時キックオフのFC東京戦で、神戸での監督デビューを果たす予定だ。対戦相手は首位のチームということもあり、いきなり難しいゲームとなることが予想されるが、ドイツ人指揮官の手腕には大いに期待だ。
注目選手はFWウェリントン。ゴール前で圧倒的な強さと高さを発揮できるブラジル人ストライカーは現在リーグ戦3試合連続でスタメン出場を果たしており、第13節の湘南戦で2ゴールをマークするなど、ピッチ上で結果もしっかり残してきた。FC東京戦では引き続きイニエスタやポドルスキが欠場することが濃厚であり、ダンクレー、セルジ・サンペールもメンバーには入ることができない。そのため、ウェリントンは引き続きスタメン出場する可能性が高く、懸かる期待は大きいと見ていいだろう。新指揮官の目の前でアピールしたいところだ。