日本代表の久保建英【写真:田中伸弥】
J1のFC東京に所属する18歳のMF久保建英はスペインのレアル・マドリーへ完全移籍することが決定し、14日に両クラブから発表が行われた。スペインや欧州他国のメディアも久保のマドリー入りを大々的に伝えている。
スペインを代表するビッグクラブのマドリーが期待の若手選手を獲得、しかもかつて宿敵バルセロナの下部組織選手に所属していた選手ということもあり、スペインでも注目度は非常に高い。大手スポーツ紙『マルカ』『アス』『ムンド・デポルティーボ』などはいずれも電子版のトップニュース扱いで詳報を掲載している。
久保に対しては当初、古巣バルサが再獲得に動いていると報じられていたが、マドリーがその機先を制した形となった。『アス』は「レアル・マドリーが日本の久保獲得を争うクラシコに勝利」「マドリーが“日本のメッシ”をバルサから奪う」と伝えている。
『マルカ』は、来季からカスティージャを指揮することが見込まれるラウール・ゴンサレス氏が「銀河系を手にした」と表現している。マドリーのトップチームの大物選手を指す常套句を用い、「ラウールは監督としての新たなプロジェクトのためのクラック(スター選手)を手に入れた」としつつ、「数年後のトップチームも見据える未来への補強」だと述べている。
久保のマドリー移籍を伝えているのはスペインのメディアだけではない。英『スカイ・スポーツ』は「レアルが“日本のメッシ”久保と契約」、仏紙『レキップ』は「バルサから東京経由でレアルへ」など、各国のあらゆるメディアが日本の新星のマドリー入りを伝えている。
FC東京や日本代表での久保のプレー動画も盛んに紹介され、「これが日本の真珠」など鮮やかなパフォーマンスが称賛されている。まだ欧州での実績のない18歳の選手としては異例と言うべき大きな注目が集まっている。
【了】