日本代表の久保建英【写真:田中伸弥】
スペイン1部のレアル・マドリーは14日、J1のFC東京に所属する日本代表MF久保建英が来季から同クラブに加入することを発表した。久保はBチームにあたるレアル・マドリー・カスティージャでプレーをスタートさせることになる。
かつてはバルセロナの下部組織に所属し、“日本のメッシ”として将来を有望視されていた久保。2015年に帰国した日本でも順調な成長をみせ、スペインへの復帰を果たすことになったが、その移籍先は古巣ではなく宿敵のマドリーだった。
これまでにマドリーのトップチームやカスティージャでプレーした日本人選手はいない。下部組織には15歳のMF中井卓大が所属しているが、久保がカスティージャ以上のカテゴリでプレーすれば日本人選手としては初となる。
さらにマドリーのトップチームでもプレーしたとすれば、日本だけでなくアジアの選手でも初。カスティージャでプレーしたアジア人選手としては、U-23中国代表MFのリン・リャンミンがいる。2016/17シーズンにカスティージャでデビューした同選手は、現在はアルメリアBにレンタルされている。
過去20年あまりで多くの日本人選手たちが欧州へと進出し、これまでにマンチェスター・ユナイテッドやバイエルン・ミュンへン、ボルシア・ドルトムント、インテルなどの名門クラブでプレーした選手もいたが、スペイン“2強”のトップチームは日本人選手にとって未体験。久保がその扉を開くことになるのだろうか。
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