久保建英は「質の高さを感じる」
自らが攻撃陣をリードしていくことは、1トップに岡崎が入っても、2シャドーの一角に久保が陣取っても同じ。特に久保とは初共演になるため、代表経験で秀でる南野に託される役割は大きくなりそうだ。
「久保君とは練習で一緒にやる時間が少なかったけど、ボールを扱う技術や前を向いたプレーのうまさはすごくある。練習後のシュート練習では特に質の高さを感じます。両足でシュートを打てるし、高いレベルでゴールを決めてる印象があるんで」
背番号9は6歳年下の若きアタッカーをこう評したが、今後は久保とともに日本攻撃陣を形成し、アジア予選を突破し、世界に打って出ることになる。その一歩として、エルサルバドル戦では何らかの布石を打ってほしい。南野と久保のホットラインからゴールが生まれれば最高のシナリオだろう。
日本代表に新たな風を吹かせてカタールワールドカップアジア予選に弾みをつけると同時に、中島や堂安より序列を上げてレギュラーを奪回すること。それが今回の南野拓実に求められる重要命題だ。
(取材・文:元川悦子)
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