激戦区の2列目はどうなる?
ダブルボランチには小林祐希と橋本拳人、左WBには原口元気、右WBに伊東純也を推す。原口はトリニダード・トバゴ代表戦の途中からWBとして出場しており、短い時間ながら攻守においてエネルギッシュにプレーしていた。エルサルバドル戦では頭から起用されてもおかしくはない。
伊東はシャドーとしてもプレーできるが、持ち味のスピードを生かしたいと考えるならば、よりスペースを使え、そうした特長を発揮できるWBでの起用もありなのではないだろうか。守備にどれほど貢献できるかは定かではないが、そうした面を“テスト”するといった意味でも、見ておきたいところではある。
そして、最も激戦区となっている2シャドーには南野拓実と久保建英の2人を推したい。南野は味方に生かされながら縦に仕掛けられる選手であり、ペナルティーエリア内で強さを発揮できる。トリニダード・トバゴ代表戦でも短い出場時間ながらそうした怖さを随所で見せていた。エルサルバドル代表とのゲームではスタメン入りをし、長い時間でその特長を継続して発揮できるのかどうかを試したい。
18歳・久保の起用については森保監督も慎重な姿勢を見せているが、スタートからピッチに立たせ、長い時間をかけて同選手の力を確認するのも決して悪くないだろう。味方を生かすプレーに長け、狭いスペースにもスルスルと侵入していける久保は、FC東京でそうした長所を存分に示しているが、代表となった場合それらをどこまで引き出せるか注目だ。南野などとの連係がうまくかみ合えば、堂安律や中島翔哉といった選手にも大きなプレッシャーを与えられる。2列目のポジション争いはすでに熾烈なものとなっているが、これがさらに激しさを増せば日本代表にとっても明るい材料だと言えるだろう。
1トップには永井謙佑を推す。負傷離脱となった鈴木武蔵に代わって追加招集といった形での日本代表入りとなったが、ここでアピールできればカタールワールドカップ・アジア予選のメンバーに選ばれる可能性も決して低くはない。大迫勇也とタイプはだいぶ異なるが、永井が力を発揮できれば日本代表にとっても新たなオプションの種となるはず。未だ見つかっていない大迫の代役候補に名乗り出たいところだ。
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