香川、南野、久保。スタメンに名を連ねるのは?
彼ら2人が2シャドーでスタメンというのは順当な起用法ではある。が、伊東は6日のトレーニングで右ウイングバックを務めていて、そこでのテストが有力視される。となれば、次戦の2列目要員候補は南野、香川、久保建英の3人。ここまでの序列と経験値を考えると南野と香川が先発となるはずだ。
しかしながら、香川は前述の7対6+3GKの2本目が終わったところでトレーナーとともにピッチを退場。練習後のファンサービスにも姿を現さなかった。日本代表広報担当からは何の情報も届いていないが、もしかするとケガをした可能性もある。
来季移籍先探しの真っ最中という事情もあり、小さな違和感でも大事を取って欠場という判断もあり得る。そうなると、南野と久保のスタメンも1つのオプションになってくる。
トリニダード・トバゴ戦後には「今は移籍報道などいろんなプレッシャーがかかっている。少し緊張の糸を緩めながら先に進んだ方がいいのかなという思いを持って彼を見ている」と久保の起用に慎重姿勢を示していた森保監督だが、「チーム事情次第」とも話していただけに、香川の状態次第では久保のA代表デビューが現実味を帯びてくるだろう。
いずれにしても、「香川・南野」「香川・久保」「南野・久保」のどの組み合わせになっても、求められるのはゴールに直結する仕事。トリニダード・トバゴ戦でプレーした「中島・堂安」「南野・伊東」の組み合わせは数多くのビッグチャンスを作りながら、チームを勝たせる得点を奪えなかった。
とりわけ、中島はシュート7本を放ち、前半終了間際には自らのFKがクロスバーに直撃する決定機も作ったが、あと一歩が足りなかった。彼らが直面した課題を踏まえ、得点を取ってくれるアタッカーの出現を森保監督も待ち望んでいる。その期待に応えた者が、9月から始まる2022年カタールワールドカップアジア予選への挑戦権を得る。生存競争は実にシビアなのだ。