トリニダード・トバゴ代表のデニス・ローレンス監督【写真:Getty Images】
【日本 0-0 トリニダード・トバゴ キリンチャレンジカップ2019】
キリンチャレンジカップ2019の日本代表対トリニダード・トバゴ代表の試合が5日に豊田スタジアムで行われ、0-0のドローに終わった。トリニダード・トバゴ代表のデニス・ローレンス監督は試合後の会見で、劣勢を強いられながらもドローに持ち込んだことに満足する様子をみせた。
試合はトリニダード・トバゴが何度か単発の攻撃でゴールに迫ったのを除けば終始日本が優勢。だが中島翔哉のFKが惜しくもクロスバーを叩いたほか、トリニダード・トバゴのGKマービン・フィリップによる好守などもあり、ゴールは生まれないまま90分間を終えた。
ローレンス監督は試合後の会見で、「日本はボール回しがうまく、ピッチを広く使われたので、守りに徹さざるを得なかった」と試合展開についてコメント。それでもチームの戦いぶりについては、「今日の選手たちを誇りに思う。しっかり必要なことをしてくれた。全員が持てる力を遺憾なく発揮したと思う」と選手の健闘を称えた。
試合終盤には数人の選手が足をつるなど、コンディションは必ずしも万全ではなかった様子。「長距離移動があったということもあるし、今は国内リーグが行われていなかったので、長期間実戦に出ていなかった選手が多かったということもある。長距離移動を経て、フルピッチの集中力を要する試合をして、あのような形になったと思う」と監督は述べた。
日本は森保体制で初の3バックを採用しての戦いとなったが、「チームシートが来た段階で3バックで来ることは予想できた」とローレンス監督。「押し戻すにあたって、攻撃を3人にしてやろうとした。日本もそれに対応して1対1の場面もあったが、最後の方はこちらの攻撃にボールを繋げることができず、チャンスをなかなか作り出せなかった」と日本のシステムへの対応について話している。
(取材:舩木渉、文・構成:編集部)
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