無所属の18歳がトリニダード・トバゴ代表に
日本代表と5日に対戦するトリニダード・トバゴ代表メンバーの中に、1人だけ「無所属」となっている選手がいる。しかも18歳で。だが、単に「無所属=無職」という意味ではなかった。
名前はジュダ・ガルシア。2000年10月24日生まれの18歳で、両利きの攻撃的MFだ。本人は「僕は攻撃的MFだけど、守備的な役割もこなせる。左サイドでも右サイドでも、ストライカーもできるよ」と語る。
その通り、これまでに確認できるプレー映像ではセントラルMFとして左右両足で精度の高いパスを蹴り分け、機を見てゴール前まで駆け上がって強烈なミドルシュートも放っていた。ボールの持ち方は左利きの選手に近い。
経歴は謎な部分も多いが、実は兄弟がトリニダード・トバゴ代表内にいる。オランダ1部AZで2シーズン半活躍し、同1部エクセルシオールなどを経て、来季からイスラエルのベイタル・エルサレムでプレーする1997年生まれのレビ・ガルシア(ジュダは3歳上の兄のことを「リーヴァイ」と呼んでいた)がその1人。
今回のメンバーには含まれていないが、1993年生まれのナサニエルも現役の代表選手で、こちらは代表歴こそないが、1987年生まれの長兄ダニエルもいる。カルラとアダーナという2人の姉妹も加え、6人きょうだいの一番下がジュダだ。
昨年4月にはパナマとの国際親善試合で、ジュダは17歳にしてA代表デビューを果たす。その試合では兄ナサニエルと同じピッチに立った。この2人は国内トップリーグのポイント・フォーティン・シビックFCでもチームメイトだった。