欠いてしまった攻撃面のクオリティ
もちろん日本代表は守備面でハードに戦った。193cmの屈強なFWオ・セフンに対して、CB瀬古歩夢は果敢に空中戦を挑み、キーマンの10番イ・ガンインに対しても、複数できっちり対応するなど、決定的な仕事をさせなかった。
しかし攻撃面では、韓国の固いディフェンスをこじ開けるだけのクオリティを、どうしても欠いた。試合後の会見で、影山雅永監督は「前半は攻めていながらも、決定機は数えるほどだったと思います。相手の急所を突く動きが、ボールの配給がなかなか出なかった」と振り返っている。
影山監督が続ける。
「その中で、もっともっとゴールに迫っていこうということで、後半に選手たちを送り出しましたけど、オープンな試合になったところで最後ほころびが出てしまった。残念な失点だったなと思います。
ハーフタイムで、『あのまま韓国は終わらないだろうと、そして出力を上げてくるだろう、そこからが勝負だぞ』と言っていたので、9番の選手(オ・セフン)へのロングボールは警戒していましたけど、そこからのこぼれ球をなかなか拾えなくなってしまったっていうのは、相手にちょっとずつペースが移っていってしまった部分かなと思います」
後半に入ると、韓国代表は布陣を[4-4-2]に変更。右サイドにスピードのあるウム・ウォンサンを投入し、チームとして前に出てくるようになった。この11番のサイドアタックに左SB鈴木冬一は度々振り切られ、手を焼いた。鈴木と同サイドでコンビを組んだ山田は、次のように振り返っている。
「スピードがある選手っていうのはわかっていました。でも1発で11番にロングボールが来たりしていたので、自分も冬一と 2人でディフェンス、っていう形にはならなかったので、もう少し2人で抑えられたらなあと思いました」