FC東京の先輩たちも絶賛
FC東京U-18の先輩にあたるGK権田修一も、久保の適応能力に舌を巻く。30歳になった守護神は「建英は僕がユースの練習に行った時とかに一緒にゲームをちょっとやったくらいですけど、でも彼は物怖じせずに普通にどのカテゴリでもできちゃうのが、僕は本当にすごいなと思う。あの時も彼が中3くらいでユースの練習に来ている頃に一緒にやったので、それでも物怖じせずに普通に自分の良さを出せるのはストロングだと思うので、楽しみですし、彼も絶対に成長していると思う」と過去のエピソードを引き合いに出して絶賛していた。
久保が中3の頃といえば、おそらく2016年のこと。まさに飛び級でFC東京U-18に昇格した年で、権田は当時FC東京からのレンタルの形でオーストリア2部のSVホルンに在籍していた。そのためシーズンオフなどに練習参加した時のエピソードだと考えられる。
長友佑都も少年時代から現在までの久保の変化を知る1人だ。初対面は彼がインテル時代で、久保はまだ小学5年生か6年生の頃だったという。そこから中西哲生氏のトレーニングを通じて交流が続いてきた。
「彼がここに来たっていうのは、彼が勝ち取ったもの、実力で勝ち取ったものだと思いますね。今、Jリーグを見ていても本当にすごいプレーをしているし、とにかく彼が勝ち取ったものでここに来ている。何も名前だからとか、若いからとか、将来性があるとか、そういったことで来てるわけじゃないんでね。
とにかくこのまま成長してほしいなっていうのはもちろんあるんですけど、成長の速度といいますか、斜め上に上がるんじゃなくてもう真上に上がるくらいの、そのくらいの成長をしてほしいと思います。とにかく満足せずに。期待しています、僕も」
32歳になった不屈のサイドバックは、素直に久保の実力と残してきた結果を認めている。それを自らの危機感にもつなげているようだ。