「緊張感や危機感はなかった」
――日本は立て続けに決定機がありましたが、柴崎選手のシュートも、昌子選手のヘディングも、ゴールを割ることができませんでした。
「キーパーがいいね」
――残り5分、このメンバーで勝つには、ショーン“監督”はどうしますか?
「監督として、今は祈るしかないかな(笑)」
――後半はシュートをことごとく相手GKに跳ね返されています。
「相手のGKも良いパフォーマンスですが、日本の決定力はまだまだ足りない」
――試合はそのまま0-0で終わりました。得点が取れなかった理由は何だと思いますか?
「テンションが足りなかったかな。もちろん選手は集中していたし、勝ちたいと思っていたと思うけど、キリンチャレンジカップの雰囲気の中では、緊張感や危機感はなかったね」
――フレンドリーマッチだと仕方ないのでしょうか。
「外から見ると、『このチャンスを逃しても、また次が来る』という感じに見える。世界レベルのチームは常に緊張感がある。そこは修正しないといけないね」
――今日の試合でよかった選手はいますか?
「もちろん中島」
――中島以外だと……。
「長友も畠中もよかった。長友は最初から交代するまでインテンシティが落ちなかった。ベテランなのに、走る力はすごい。畠中は守備では集中していて、ボールを持ったときも落ち着いていました」
――今日は16人の選手がプレーしましたが、次のエルサルバドル戦で見てみたい選手はいますか?
「もちろん久保建英。今日はベンチに入っていなかったけど」
――久保選手がこの日本代表に入るとして、どのようなプレーが期待しますか?
「中島みたいな予想外のプレーができるから見てみたいね」
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
【了】