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伊藤洋輝、日韓戦へ「目の前の韓国を倒す強い気持ちで」。チーム一丸で勝利を掴め【U-20W杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

伊藤洋輝
U-20日本代表のMF伊藤洋輝【写真:Getty Images】

 ポーランドで開催されているFIFA U-20ワールドカップは決勝トーナメントに突入している。4日にはU-20日本代表がラウンド16でU-20韓国代表と激突する。

 アジアのライバルが世界の舞台で相見える。こんな機会はなかなかない。日本の中盤を支える伊藤洋輝は「全員が1つになって、目の前の韓国を倒す強い気持ちでゲームに入れれば」と決意を述べた。

 グループリーグではチームが勝ち点を積み重ねる一方で、悔しい思いもした。初戦のエクアドル戦は1対1の守備で後手に回るなど持ち味を出し切れず、3-0で快勝した第2戦のメキシコ戦はベンチスタートに。第3戦のイタリア戦ではPKを失敗してしまった。それでも折れずに立ち上がり、次に迎える相手は韓国。絶対に負けるわけにはいかず、勝つためにはこれまで以上のパフォーマンスを見せていかなければならない。

「ゲームを支配しながら、攻めながらも40分過ぎとか、失点まではしてないですけど、無理に突っ込みすぎた時のカウンターだったりを何回か食らっていますし、ゲームの入り方、終わらせ方というのは特に注意していかなきゃいけないかなと思います」

 そう語り気を引き締める伊藤は、鍵となる局面に「球際の1対1」を挙げる。これまでの試合で自らの課題としても出てきていた部分で、そこを強みとする韓国には意地でも食らいついていかなければ簡単にゴールを割られてしまう。

「(球際の1対1は)このチームが立ち上がってきてから、ずっと貫いてきたところなので、走って、どこよりも早く切り替えて、たくさんコミュニケーションをとって。その3つは影山(雅永監督)さんがずっと言ってることなので、自分たちが世界で一番できるようにやっていきたい」

 伊藤には「ボールを握って自分たちのテンポでサッカーできれば、ゴールに迫る回数はどんどん増えてくし、最後の精度や質をもっともっと上げていかなければいけない」と試合の流れを左右するポイントが見えている。それをどれだけピッチ上で実践できるか。

 韓国を打ち破らなければ、世界一に近づくことはできない。ボールを保持して主導権を握り、球際の攻防を制して韓国のカウンターを封じ込めれば勝機は見えてくるはず。日韓戦は4日の現地17時半(日本時間5日0時半)キックオフ。運命の一戦の火蓋はまもなく切って落とされる。

(取材:本田千尋【ポーランド】、文・構成:編集部)

【了】

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