U-20日本代表の守護神・若原智哉【写真:Getty Images】
ポーランドで開催されているFIFA U-20ワールドカップは決勝トーナメントに突入している。4日にはU-20日本代表がラウンド16でU-20韓国代表と激突する。
世界大会の舞台で実現する日韓戦に向けて、日本の守護神・若原智哉は「今はまだ、楽しみという感情はないですね。今はめっちゃ緊張していて、でもこう近づくにつれてワクワクに変わっていくと思います」と3日の練習後に語った。
グループリーグでは再三のスーパーセーブで日本の窮地を救い、決勝トーナメント進出を引き寄せた若原。日韓戦でも「後ろで安定したプレーを見せれたら、前の選手とかも落ち着いたプレーができるんじゃないか」と気を引き締める。
そして「チームを救えるプレーをもっともっと増やしていきたいですし、逆に自分にボールが来なければ一番いいので、そういうところもコーチングで伝えていければいい」と最後方からチームを引っ張っていく姿勢を見せた。
ここからは負けられない戦い。90分で決着がつかなければ延長戦があり、それでも勝負が決しなければPK戦になる。若原はグループリーグ初戦のエクアドル戦で相手MFジョルダン・レザバラのPKを見事に止め、「PK戦は得意な方です」と語っていた。
「PKになれば、1本止められたらたぶんみんな決めてくれると思うので、それくらいの軽い気持ちで、PKになればちょっとあれですね、ワクワクします。ヒーローになれるチャンスなので、そこはめっちゃ笑っていると思います。
できれば90分でみんなも点を決めてくれて終わってくれれば一番ベストなんですけど、もしそういうPKとかになってしまったら、自分の見せ場なので、楽しみたいです」
試合前までは緊張していても、大一番になればなるほど力が湧き出てくる。それが若原というGKの本来の姿。日韓戦でも日本を救うセービングと、勝って渾身の雄叫びに期待したい。
(取材:本田千尋【ポーランド】、文・構成:編集部)
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