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写真左からイリチッチ、A・ゴメス、ブロゾビッチ【写真:Getty Images】
マルセロ・ブロゾビッチ(クロアチア代表/インテル)
生年月日:1992年11月16日(26歳)
今季リーグ戦成績:32試合出場/2得点1アシスト
昨年行われたロシアワールドカップでクロアチア代表の準優勝に貢献した男は、今季のセリエAでもその存在感を示した。リーグ戦32試合で2得点1アシストという成績は決して良いとは言えないが、ピッチ上では攻守のバランスをうまく整える“黒子役”として大きな仕事を果たした。
タックル数101回はリーグ3位タイの成績であり、パスの平均成功率は90%と攻守両面で申し分ない成績を収めたマルセロ・ブロゾビッチ。データサイト『sofascore』内では平均レーティング「7.30」といった高評価が与えられているなど、改めてその力を世に証明した。インテルのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献したと言えるだろう。
ヨシップ・イリチッチ(スロベニア代表/アタランタ)
生年月日:1988年1月29日(31歳)
今季リーグ戦成績:31試合出場/12得点7アシスト
今季のセリエAで3位フィニッシュを果たすなど大躍進を見せたのがアタランタだ。リーグの総得点数は「77」となっており、これは王者ユベントスをも凌ぐ成績。ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督率いるチームの活躍は、世界中を驚かせたと言ってもいいだろう。
そんな同クラブの躍進を支えた一人が、ヨシップ・イリチッチである。トップ下、インサイドハーフ、サイドハーフ、センターフォワードなどあらゆるポジションを高いレベルでこなすことができる選手であり、左足から放たれる強烈なミドルシュートを武器に持つ。今季は怪我の影響で開幕から3試合を欠場したものの、第4節で戦列復帰を果たして以降は継続してピッチに立ち続け、最終的にリーグ戦31試合で12得点7アシストという申し分ない結果を残した。ベストイレブン選出は妥当だと言えるのではないだろうか。
アレハンドロ・ゴメス(アルゼンチン/アタランタ)
生年月日:1988年2月15日(31歳)
今季リーグ戦成績:35試合出場/7得点11アシスト
クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権獲得を果たした今季のアタランタにおいて、最もインパクトある活躍を見せていたのはアレハンドロ・ゴメスで間違いないだろう。身長は165cmと小柄ながら、確かなテクニックを兼ね備え、ゴール、アシストの両方でチームに大きく貢献できるアルゼンチン人は、チームを主将として牽引し続けた。
今季はリーグ戦35試合に出場を果たしており、7得点11アシストという圧巻の成績を収めた同選手。この11アシストというのはもちろんリーグトップタイの数字だ。さらにはビッグチャンスの演出数22回、決定的なパスの本数116本もリーグトップの成績。前線での働きぶりは、こうしたデータにも如実に表れている。まさに、今季のセリエAを象徴するような選手であった。