久保が起用されるポジションは?
香川や長友らを指導したことのある松本山雅の反町康治監督も「相手を見てポジションを取ったり、相手を見て判断をぎりぎりで変えるのかとか、少し日本人離れしたところある」と驚き半分に語っていたが、最近のパフォーマンスは間違いなく圧巻だ。ゆえに、年長者たちは期待と危機感の両方を覚えるのだ。規格外の若者の参入はチームを大いに活性化するに違いない。
今回の陣容を見ると、久保が入ると見られるのは右サイドかトップ下だろう。
右サイド要員には、森保ジャパン発足時からのレギュラーである堂安律と快足アタッカー・伊東純也が名を連ねている。堂安はオランダ挑戦2シーズン目となった今季は5得点と昨季の9得点を下回る結果に終わった。が、「今季の方が昨季より体の調子はよかったと思っている」と前向きにコメントしていて、3つ年下の久保に負けるつもりは一切ない。
一方の伊東は今年2月のゲンク移籍後はリーグ13試合出場3ゴールと短期間で結果を残し、チームのリーグ制覇に貢献。「仕掛ける部分は通用すると思った。向こうの監督に求められたのは、中で受けてのターンだったりしたけど、そういう部分もうまくできたかなという印象はあります」と成長を実感した様子。そんな実績ある面々に久保がどう挑んでいくのか。久保らしいタテへの推進力と創造性あふれるお膳立て、左足の精度の高いキックを見せつければ、レギュラー争いは十分可能と言っていい。
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