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04/05CL決勝。興奮度MAXの瞬間! リバプール世紀の大逆転劇を呼んだ敬愛するジェラードの”言葉”【私が見た平成の名勝負(2)】

シリーズ:私が見た平成の名勝負 text by 小川由紀子 photo by Getty Images

奇跡の6分間

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2点目を決めたブラジミール・スミチェル【写真:Getty Images】

 ここからの奇跡の6分は、何度見なおしても鳥肌が立つ。

 56分、シャビ・アロンソの左サイドからの横パスを起点にディエトマー・ハマンのアシストからブラジミール・スミチェルが2点目を決めると、勢いは完全にレッズに傾いた。

 会場の雰囲気も俄然リバプール寄りになってきて、リードしているミランの選手たちの顔からは焦りが見えだした。

 そして60分、懸命の突破でゴール前に切り込んだジェラードがガットゥーソに倒されて、PKをゲット!

 湧き上がる仲間の輪から、緊張の面持ちでPKスポットに歩み出たシャビ・アロンソ。このときの彼の表情がまた良いのだ。

 ところが右足で蹴ったシュートはミランGKジーダが横っとびで跳ね返す。がしかし、そのリバウンドにアロンソ自ら飛びついて、今度は左足でゴール天井に突き刺した。

 興奮度MAXになった瞬間である。

 リバプールサポーターの何人かは気絶したのではないかと思う(同じくミランサポーターもショックで気絶していたかもしれない)。

 のちに聞いた、「信じるのに疲れてきたころ……(反撃は訪れた)」という、リバプールファンのライター森昌利さんの、リアルな名言も忘れられない。

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