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CL決勝、トッテナム完敗の要因は…。鍵となった“2つの刃”、リバプールが体現した「攻撃は最大の防御」

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

素晴らしかった今季のトッテナム

 トッテナムの大冒険は、ここで終わった。だが思い返してみれば、すごいシーズンだったと言えるだろう。

 そもそも、トッテナムは今夏に補強を行っていない。既存戦力だけで、長いシーズンを乗り越えることを求められたのだ。もちろん、けが人も少なかったわけではない。ケインやウィンクス、アリといった主力選手はシーズン途中で離脱をしているし、ポチェッティーノ監督からすると、マネジメントは非常に難しかったであろう。

 それでも、ここまで辿り着いた。インテル、PSV、バルセロナ、ボルシア・ドルトムント、マンチェスター・シティ、アヤックス。今季のCLで対戦、そして撃破してきたチームを見ても、やはり決して楽な道ではなかった。そうした厳しいCLを戦い抜き、さらにプレミアリーグでも4位でフィニッシュしたのだから、今季のトッテナムは大きな賞賛を与えるに値する活躍を見せてくれたと言ってもいいだろう。スパーズファンにとっても忘れられないシーズンとなったのではないか。

 クラブ公式サイトによるとポチェッティーノ監督は「今シーズンは素晴らしいものでした。誇りを感じる必要があります。私はすべての選手、ファンとクラブをとても誇りに思います」とコメントしていたという。監督にとっても、良きシーズンとなったのではないだろうか。

 トッテナムはすでに、夏の移籍市場での大型補強に向け動き出している最中だという。果たして来季はどのような戦いを見せてくれるだろうか。要注目である。

(文:小澤祐作)

【了】

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