キリンチャレンジカップの目的は…
無論、今回のコパ・アメリカを経験したU-22の選手から東京五輪を待たず今後のA代表に割って入る選手が出てくれば、U-22とA代表を兼任する森保監督にとっても理想的であるはずだが、基本的には東京五輪に向けたチームの強化がメインになってくる。そうなると難しくなるのがキリンチャレンジカップでの戦力の使い分けだ。
コパ・アメリカのメンバーは6月11日に集合してブラジルへ飛び立ち、大会に向けたトレーニングは現地時間の13日からとなる。13日を含めた4日間のトレーニングで17日のチリ戦を迎えるため、コパ・アメリカのメンバーでのトレーニングマッチは組まれていないのだ。
そう考えると少なくともキリンチャレンジカップの1試合は可能な限りコパ・アメリカのメンバーが中心になる可能性が高い。
もっとも想定しやすいのは5日のトリニダード・トバゴ戦はコパ・アメリカに参加しない選手を含めた現状のベストメンバーで戦い、9日のエルサルバドル戦は“コパ・アメリカ組”の9人を中心に組む。そう見ると2試合の布陣が見えてくる。
ただ、中島翔哉、柴崎岳、東京五輪世代でもある冨安健洋の3人は通常のA代表で主力を張る選手たちではあるものの、コパ・アメリカを見据えてエルサルバドル戦が優先されるかもしれない。そうした仮定からトリニダード・トバゴ戦とエルサルバドル戦の予想布陣を組んでみた。
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