劇的な形でファイナル進出の両者
今季最後のビッグゲーム、チャンピオンズリーグの決勝戦が現地時間1日にマドリードのワンダ・メトロポリターノで行われる。白熱必至の大舞台にたどり着いたのは、イングランドのトッテナムとリバプールだ。前者はクラブ史上初の、そして後者は2004/05シーズン以来となるビッグイヤーの獲得を目指す。
お互いに共通しているのは、一時グループリーグ敗退の危機に追い込まれながらも粘り強い戦いを見せ勝ち抜いてきたこと。さらに準決勝ではともに奇跡的な逆転勝利を挙げ、ファイナルへの切符を掴み取っている。どちらも決勝に生き残ったという確かな自信と実力を兼ね備えているため、どちらが有利かと言われても答えを導き出すのは非常に難しい。ましてや決勝の舞台は一発勝負であるから、何が起こってもおかしくはない。
リバプールはお馴染みとなった4-3-3のフォーメーションを採用してくるだろう。前線の3人はモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネで形成されることは間違いなく、このトリオの働きが重要となってくるはずだ。中盤の3人はジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョ、ジョルジニオ・ワイナルドゥムとなることが予想されるが、ここにジェームズ・ミルナーが入ってくることもあり得るだろう。確実なのは誰が出てもトッテナムにとっては厄介なものとなることだ。
一方、初優勝を狙うトッテナムは4-2-3-1で決勝に挑むかもしれない。1トップには負傷明けのハリー・ケインが入るだろうか。ボランチの組み合わせは様々な形が予想できるが、ムサ・シソコと状態が万全であればハリー・ウィンクスが入るかもしれない。そうなった場合、右サイドにはクリスティアン・エリクセン、トップ下にデレ・アリ、左サイドハーフにソン・フンミンといった並びが考えられる。