U-20ノルウェー代表【写真:Getty Images】
U-20ワールドカップ・グループステージC組第3節、ノルウェー対ホンジュラスの試合が現地時間30日に行われ、ノルウェーが12-0という驚異的なスコアで大勝を飾った。FWアーリング・ブラウト・ハーランドが1人で9ゴールを叩き出している。
18歳の長身FWであるハーランドは前半だけで4ゴールを挙げ、チームも5-0と大きくリード。後半にはさらなるハイペースでゴールを重ね、最終的にハーランドの“トリプルハットトリック”となる9ゴールを含めた計12得点でノルウェーが圧勝した。
国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトなどによれば、12-0というスコアはU-20ワールドカップにおける最多得点差試合の新記録となる。過去には1997年大会の決勝トーナメント1回戦でブラジルがベルギーに10-0の勝利を収めたのが最多だった。
またハーランドの1試合9得点は、これまでの記録を一気に3点も更新する大会最多記録。同じく1997年大会のブラジルが韓国に10-3の勝利を収めたグループステージの試合で、FWアダイウトンが6ゴールを挙げたのがこれまでの最多記録だった。
ハーランドはリーズやマンチェスター・シティなどでプレーした元ノルウェー代表DFのアルフ=インゲ・ハーランド氏を父に持ち、15歳でノルウェー2部リーグにデビュー。2018シーズンには18歳ながらも1部リーグで二桁得点の活躍をみせ、今年1月にはオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに加入してFW南野拓実ともチームメートになっている。
今大会の最初の2試合では得点のなかったハーランドだが、一気に2位を6点引き離しての得点ランク首位にも浮上。2011年大会でアルゼンチンのハビエル・サビオラが記録した11得点の大会最多記録にも迫っているが、グループを3位で終えたノルウェーは31日に行われる他グループの結果次第ではこのまま敗退となる可能性もある。
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