「イタリア特有の0-0を狙っているなと思いました」
価値のあるドローだった。29日に行われたグループBの最終戦で、U-20イタリア代表と戦ったU-20日本代表。アズーリを相手に0-0に終わった試合の後で、日本の選手たちは、悔しさを滲ませた。
MF山田康太は、開口一番、次のように振り返った。
「最悪引き分けでもいいって感じでしたけど、チームが勝ちを目指して臨んだ一戦だったので、個人的には、結構悔しい思いが強いですね」
このイタリア代表戦は、何が何でも勝たなくてはならない試合ではなかった。仮に引き分けに終わったとしても、2位でのグループ突破が決まる状況だった。だが、日本代表は、あくまで勝ちに行ったという。
今大会初先発となった17歳のMF西川潤は、次のように話している。
「もちろん日本代表として負けていい試合はないと思っているので、もちろんチーム全体として勝ちに行きましたし、その中で引き分けっていう結果だったので、悔しい思いの方が強いです」
対するアズーリは、既にグループステージの突破を決めており、引き分けで何ら問題のない状況である。この日本代表との試合をドローに終え、勝ち点1を積み上げれば首位通過が決まる。よって試合が始まれば、イタリア代表が「引き分け狙い」であることは明らかだったという。
SB菅原由勢は、対面するアズーリの姿勢について、次のように感じた。
「がっつり引き分け狙いだなとボールを持っていて思いましたし、したたかに1点を狙っているなと、イタリア特有の0-0を狙っているなと思いました」