斉藤光毅はU-20W杯で2試合連続先発出場中【写真:Getty Images】
U-20日本代表は28日、FIFA U-20ワールドカップ2019のグループリーグ最終戦・イタリア戦に向けて前日練習を行った。
横浜FCの下部組織で育ち、昨年7月に16歳でJリーグデビュー。そして17歳でU-20ワールドカップ出場。驚くべきスピードで成長を遂げるFW斉藤光毅は、世界の舞台で壁にぶつかった。グループリーグ初戦のエクアドル戦、2トップの一角で先発した斉藤は序盤から積極的にドリブル突破を仕掛けたが、相手にことごとく止められてしまう。前半45分間のみで無念の交代となった。
「(ドリブルを)仕掛けていてびっくりした自分もいました。そこから脚が出て来るんだ、とかいろいろあったんですけど、そんなことは言っていられない。対応して、慣れて、抜けるようにやっていきたいと思います」
26日に行われたメキシコ戦には右サイドで先発起用された。エクアドル戦ほど積極的な仕掛けは見られなかったが、状況に応じたポジショニングとボールキープは冴え、日本の3-0快勝に貢献した。だが、まだワールドカップのピッチ上でゴールを決められていない。
「(結果を)出したいですし、出さなきゃいけないと思います。結果残したい。無得点なので。(イタリアのGKはA代表候補だが?)燃えますね。ワールドカップに入る前からゴールを決めたいとずっと思っていたので」
数分間の囲み取材の中で「結果を残したい」という言葉をなんども繰り返した斉藤。ワールドカップは「楽しい」と語り、イタリアと対戦できる貴重な機会に「(守備を)打開しなきゃ勝てないと思いますし、自分のこれからのキャリアにとっても大事なので、活躍したいです」とモチベーションは最高潮だ。
「試合ごとに成長していかなければダメだと思いますし、その実感はみんなある。どんどん個人としてもチームとしても試合を重ねて成長していけたら」
伸びしろは無限大。少年のようなルックスとは裏腹に、熱い闘志と成長への貪欲さを秘めた斉藤はイタリア戦で「初ゴール」と「勝利」の両方を叶えられるか。グループ首位突破をかけたU-20日本代表のイタリア戦は、29日18時(日本時間30日1時)キックオフだ。
(取材:本田千尋【ポーランド】、文・構成:編集部)
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