チェルシー有利というのが大方の見方
まずチェルシーに関しては、メディアから批判も多かったシーズンだったが、リーグ戦では来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にした。しかも守備的なサッカーではなく、ショートパス中心のパスサッカーをゼロから作りながらの結果であることを踏まえれば、マウリツィオ・サッリ監督の手腕は称賛されてしかるべきだ。
実際、イギリスの大手ブックメイカー「ウィリアムヒル」の優勝オッズは、試合当日の段階でチェルシー2.67倍、アーセナルが3.1倍という結果になっている。チェルシー有利というのが大方の見方のようだ。
確かにアーセナルにとってチェルシーは怖い存在だ。理由はもちろんエデン・アザールがいるからだ。ワールドクラスの突破力と得点力を誇るベルギー代表アタッカーをアーセナルははっきりと苦手としている。
しかも今のチェルシーはアザールだけでなく、ジョルジーニョという中盤のかじ取り役も抑えなければいけないのでやっかいだ。この一戦を見るうえで、この攻撃の核二人を、アーセナルがどう無効化するかが大きな見どころとなる。
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