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日本代表 5年前

本田圭佑が感じた「煽ってきた責任」の重さ。「自分たちのスタイル」が結果を残せなかった理由とは?【日本代表平成の激闘史(11)】

シリーズ:日本代表平成の激闘史 text by 元川悦子 photo by Getty Images

本田「自分の責任は重い」

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アルベルト・ザッケローニ監督【写真:Getty Images】

 崖っぷちに立たされた中でも、日本は序盤から攻めに行った。1トップの大久保、ボランチに入った青山も奮闘した。だが、前半17分に今野泰幸がアドリアン・ラモスを倒していきなりPKを献上。これをフアン・クアドラードに決められ、早くもビハインドを背負うことになる。

 それでも前半終了間際に本田の右クロスを岡崎が泥臭いヘッドでゴール。1-1の同点に追いついてハーフタイムに突入する。この時点ではまだ突破の可能性がかすかに残されていた。

 その希望を粉々に打ち砕いたのが、ハメス・ロドリゲスだった。「10番をつけた彼は本物のスター」と今野や青山が口を揃えたように、後半頭から彼が出てきて何もかもが変わり、日本は瞬く間に3失点。終わってみれば1-4で完敗を喫していた。

 青山が「ここで世界レベルを知るのは遅すぎる」と号泣し、本田が「優勝と言ってみんなを煽ってきた自分の責任は重い」と反省の弁を口にしたように、誰もが打ちひしがれるグループ最下位という結果だった。

 所属クラブも史上最高レベルの集団がここまでズタズタにされた要因を挙げるなら、ザックのメンバー固定、主導権を握るスタイルへの強すぎるこだわり、大会直前の過度な走り込み、キャンプ地の選定とコンディショニングの失敗などいくつかある。

 しかし、これだけの選手を揃えていたのだから、本当に何とかならなかったのか。この悔しさが結果的にロシアつながるのだが、できればブラジルでの日本代表の大成功を見たかった。

(文・元川悦子)

【了】

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