“パナマの怪人”はエクアドルをどう見た?
日本から見ればエクアドルは非常に難しい相手なのは間違いない。では、どう倒すか。今回、先に述べたようにポーランドに入ってからテストマッチで対戦したパナマが勝利への鍵を持っているかもしれない。そこでホルヘ・ルイス・デリー・バルデス監督に単独インタビューを敢行し、エクアドルの戦術や強み、弱みなどを聞いた。
もう勘の良い方はおわかりかもしれないが、ホルヘ・ルイス・デリー・バルデス監督はかつて日本で8年にわたってプレーし、東芝(現北海道コンサドーレ札幌)やセレッソ大阪、鳥栖フューチャーズ(現サガン鳥栖)、札幌、大宮アルディージャ、川崎フロンターレを渡り歩いた“パナマの怪人”バルデス、その人である。ちなみに彼は日本を離れてから16年経っても流暢な日本語を話すため、全編日本語で行った(できるだけバルデスの口調を残しながら読みやすく修正していることをご容赦願いたい)。
――U-20エクアドル代表の印象を教えてください。
「サイドは相当速い。真ん中のカンパーナはベテラン選手みたい。ペナルティエリアの中ではすごく動きがうまい。インテリジェントね。クロスのある時、すごいヘディングがあって、ゴールがある。あとあまりディフェンスしないんだけど、インテリジェントね。たぶんボールをドリブルしない。カンパーナじゃなくて、他の選手が(ドリブルを)して、(カンパーナは中央で)待ってる。あとはフリー、決めるだけ。カンパーナは危ない、日本に」
――チームの組織力やコンビネーションはどうでしたか?
「速い。みんなつないで、つないで、つないで、それがある。両サイドが速い。サイドバック、左と右、すごい速い、本当にすごい速い。クロス上手い、ドリブル突破上手い。4番(ジョン・エスピノサ=右)と3番(ディエゴ・パラシオス=左)。すごい、本当にうまい」
――どんなシステムでしたか?
「システムは4-2-3-1だった」
――エクアドルにはどうやったら勝てるでしょうか?
「私は予選の試合を見た。ハイライトだけだけど、サウジアラビア戦。日本は動くのがすごい。動く、動く、動く、動く。私たちは0-で負けたけど、後半は私たちがずっとアタック、アタック、アタック。エクアドルはカウンターアタック。私たちはブロック、ブロック、そしてアタック、アタック。日本もチャンスある。危ないところもある。エクアドルの両サイド。やっぱりサイドバック、速い。
あとは(対処)できるね。(身振り手振りを交えて、右は)危ない、(中央は)できる、(左は)危ない。エクアドルのMFね、あまりボール(うまく扱うことが)できない。ディフェンスあまりできない、1人だけ(できる)。他の選手はあまりディフェンスしない。たぶん70%アタック、30%ディフェンス。日本も(勝てる可能性が)ある。日本はボール持ってる時に、(パスを動かすことが)できる。エクアドル、ボール持った時に危ない、両サイド」
――スコアを予想してください。
「2-1で日本(の勝利)。明日、試合行きます」