U-20ワールドカップの公式記者会見に出席した齊藤未月(左)と影山雅永監督(右)【写真:舩木渉】
FIFA U-20ワールドカップ2019に出場するU-20日本代表は、23日にグループリーグ初戦のエクアドル戦に臨む。試合を前日に控えた22日には影山雅永監督が公式記者会見に登壇した。
「選手たちが開幕に向かっていい緊張感を持って準備してくれていることを非常に頼もしく思います。タフなグループなのはわかっていますが、こんな楽しみな大会はない。選手の力を十分に発揮させてあげられるように、さらにいい準備を続けていきたい」
冒頭の挨拶で力強く意気込みを述べた影山監督。会見直前にはステージの横で提供されていたメディア向けの軽食からビスケットをつまむなど、リラックスした“いつも通り”の笑顔で冗談も交えながら質問に答えていった。
とはいえ油断は一切ない。決勝トーナメント進出のために重要なグループリーグの初戦の相手であるエクアドルは南米王者。ブラジルなど強豪国を破ってU-20ワールドカップに駒をを進めてきた実力を誇る。
そのエクアドルを「非常に強いです」と評する影山監督は「彼らの組織としても、個人としても、強みの部分を我々が抑える試合をしないといけないと思います。やってみないとわからない。思い切って選手たちの力を発揮させてあげたい」と気を引き締めていた。
「チームとしてはまずグループステージ突破ですね。できるだけ上へ行きたいですけれど、チームとしてのことにプラスして選手に言ったのは、『この大会は日本として戦う、チームのためにということを前面に出そうぜ』ということ。『献身的にチームへ貢献するところは他の国に比べて我々が突出しているところだろ』と。個人としてはこの大会が終わって『コパ(・アメリカ)に来い!』と言われるくらいの活躍する選手が出て来てくれると益々うれしいなと思います」
世界の舞台に挑む指揮官の表情には緊張感よりも、充実感や自信があらわれていた。
(取材・文:舩木渉【ポーランド】)
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