パリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペ【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペが他クラブへの移籍を示唆した理由は、シーズン終盤戦でのトーマス・トゥヘル監督の起用法に対する不満も一因ではないかとみられている。仏紙『ル・パリジャン』が伝えた。
今季リーグアンで得点ランク首位を独走し、PSGの優勝に大きく貢献したムバッペは、全国プロサッカー選手連合(UNFP)の選出するリーグアン年間最優秀選手賞も受賞。だがその表彰式でのスピーチの中で、明らかに移籍の可能性を示唆するような発言をしたことが物議を醸した。
「より大きな責任を背負うべき時が来ているのではないかと感じている。それがPSGであれば嬉しく思うし、もしかすると別の場所での新たなプロジェクトかもしれない」とムバッペはコメント。これに対しクラブはツイッター公式アカウントで声明を投稿し、「ムバッペとの間には強い繋がりがある」と同選手の残留を主張している。
仏紙によれば、ムバッペは今季リーグアン終盤戦のストラスブール戦およびナント戦で先発から外されたことについてトゥヘル監督に不満を抱いているという。リーグ首位を独走していたPSGは主力を温存した形だが、これによりムバッペは“欧州得点王”のゴールデンシュー争いが難しい状況となった。
その後、フランス杯決勝での退場で出場停止処分を受けたこともあり、ムバッペの得点数はリーグアン最終節を残した時点で32点。バルセロナのリオネル・メッシに4点離されており、逆転でのゴールデンシュー獲得には最終節での爆発が必要となる。
また、ムバッペが求める「より大きな責任」とは、PSGの“9番”ではないかとの見方も他メディアで伝えられている。背番号的にもポジション的にも、エディンソン・カバーニに代わる存在となることを望んでいるのだという。
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