アーセナルのヘンリク・ムヒタリアン【写真:Getty Images】
アーセナルは21日、同クラブに所属するアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンがヨーロッパリーグ(EL)決勝を戦うチームに帯同せず、試合を欠場することを発表した。
アーセナルは現地時間29日に行われるEL決勝でチェルシーと対戦する。だが開催地となるアゼルバイジャンはムヒタリアンの母国である隣国アルメニアと長年の対立関係にあり、同選手の決勝出場は危ぶまれていた。
昨年10月に行われたELグループステージの試合でアーセナルがアゼルバイジャンのカラバフと対戦した際にも、ムヒタリアンは帯同せず。前所属クラブのボルシア・ドルトムントでも同様にアゼルバイジャンでの試合を欠場したことがあった。
今回は決勝の大舞台ということもあり、アーセナルは欧州サッカー連盟(UEFA)に対し、ムヒタリアンが安全に出場できるよう保証を求めていた。だが最終的に、欠場するという決断が下されることになった。
「ミッキー(ムヒタリアン)がチームの一員となれるようにあらゆる選択肢を探ってきたが、ミッキーおよび彼の家族と話し合った結果、彼は遠征チームに加わらないことで合意した」とアーセナルは発表。「このような状況で選手が欧州の決勝の大一番を欠場するのは非常に悲しい」と述べている。
ムヒタリアンは今季ELで14試合中11試合に出場し、チームの決勝進出を助けてきた。「決勝までの道のりの中でミッキーはキープレーヤーだった。チーム的にも我々にとって大きな損失だ」とクラブは欠場を惜しんでいる。
【了】