ヴァンサン・コンパニ【写真:Getty Images】
マンチェスター・シティを今季限りで退団することになったベルギー代表DFヴァンサン・コンパニは、古巣であるベルギーのアンデルレヒトに復帰し、選手兼監督を務めることが発表された。だがアンデルレヒトの来季は、実に56年ぶりに欧州の大会に出場できないシーズンとなることが決まっている。
今季イングランドで国内タイトル3冠を達成したシティは、11年間在籍してキャプテンも務めていたコンパニの退団を19日に発表。その数時間後には、コンパニのSNSで古巣アンデルレヒトに選手兼監督として復帰することが発表された。契約期間は3年間となる。
ベルギー国内で最多のリーグ優勝を誇る“超名門クラブ”のアンデルレヒトだが、今季は苦しいシーズンとなった。レギュラーシーズンでは首位ヘンクに12ポイント差をつけられての4位で終了。その後のプレーオフでは10試合でわずか1勝しか挙げられず、6チーム中最下位に終わった。
アンデルレヒトが国内リーグでトップ3入りを逃したのは1997/98シーズン以来21年ぶり。6位という成績は1972/73シーズン以来、過去46年間のワースト順位となる。
この成績により、アンデルレヒトは来季のチャンピオンズリーグにもヨーロッパリーグにも出場できないことが確定した。前身の大会であるUEFAカップやカップウィナーズカップなども含め、1964/65シーズン以来55シーズン連続で欧州の大会に出場してきたアンデルレヒトだが、来季は56年ぶりに国内のみで戦うことになった。
「過去に感謝しつつ、未来へ野心を持って進み続けることを選んだ。今まで最も情熱的でありながらも理性的な決断だ」とコンパニはアンデルレヒト復帰についてコメントしている。13年ぶりに復帰する古巣を立て直すことが指導者としての最初の挑戦となる。
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