「ケイスケは真のリーダーだ」(デン)
若手選手たちもアジア屈指のスター選手から多くを学んだようだ。本田自身が先述の『FOXスポーツ』のインタビューの中で「まだ若いけれど、オーストラリアで最高の才能を持つ選手の1人だと思う」と評していた、22歳のオーストラリア代表DFトーマス・デンは次のように語った。
「ケイスケが来た時は、信じられなかった。彼はビッグプレーヤーだ。ミランやCSKAモスクワといったビッグクラブでプレーしてきた。日本代表でもとてつもなく大きな功績を残してきている。そんな選手がメルボルン・ビクトリーに来てくれて本当に嬉しかったし、彼の持っているクオリティを見せてもらていることは幸せ。今季、彼は多くのゴールを決めて、チームに本当に大きく貢献していると思う。
そしてケイスケは真のリーダーだ。彼は僕たち、もちろん若手選手のことも勇気づけてくれる。小さなことでも、そうした経験こそが彼の影響力であり、あらゆる挑戦を容易にしてくれる。それが最も大きなところで、本当にチームを助けてくれている。いつも若い選手たちに声をかけて話しをしているし、そこで彼らは自分に確信を持てるようになるんだ」
マスカット監督も「若い選手たちと本当に多く話す機会を設けて、彼らを助けて、引っ張っていってくれたことは素晴らしい」と本田のベテラン選手としての振る舞いを称えていた。そしてまさに同じポジションで競争しながら、欧州仕込みのプロフェッショナルの取り組みを間近で見聞きしていたのが20歳のジョシュ・ホープだ。
この下部組織出身の長身セントラルMFは「ケイスケからは本当に大きな影響を受けている。彼はピッチ内に限らず、ピッチ外でも常に正しい行いをしているし、多くのものを彼から得ることができた。もう少しの時間しか残っていないけど、彼から学び続けたいし、それを生かしてチームを助けていきたい」と目を輝かせていた。