不調のチームで存在感を示す男
カリム・ベンゼマの今季成績(4月30日時点)やリーグ戦平均スタッツなど【写真:Getty Images】
2位:カリム・ベンゼマ(元フランス代表/レアル・マドリー)
生年月日:1987年12月19日(31歳)
4月成績:リーグ戦5試合出場/7得点0アシスト
今季のレアル・マドリーに圧倒的な強さは見られない。フレン・ロペテギ、サンティアゴ・ソラーリの2人をシーズン途中に解任。クリスティアーノ・ロナウド退団の影響も、決して小さくはなかった。チャンピオンズリーグではベスト16で敗退、リーグ戦でも優勝を果たしたバルセロナに大差をつけられるなど、散々なシーズンを送っていると言える。選手からすれば、不完全燃焼感は否めないはずだ。
そんなチームでひと際大きな輝きを放っているのがカリム・ベンゼマだ。マドリー在籍10年目を迎えたフランス人FWは、C・ロナウドを失いやや静かになっていた攻撃陣においても存在感を示し、ゴールネットを揺らし続けている。とくに先月の活躍は印象的であり、第33節アスレティック・ビルバオ戦でハットトリックを記録するなど、リーグ戦5試合で7得点と大爆発している。さらに、自身7年ぶりの公式戦年間30ゴール到達を果たすなど、不調のチームとはうってかわって好調を維持。ジネディーヌ・ジダン監督からの信頼も、かなり厚いものとなっていることだろう。
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