勝ち点的には優勝
プレミアリーグ18/19シーズンは、マンチェスター・シティの優勝で幕を閉じた。リバプールは追いすがったが、シティが14連勝を記録し逃げ切りに成功。リーグ戦の連覇を成し遂げた。
シティの最終勝ち点は98でリバプールは97だ。歴代で最も熾烈な優勝争いと言っても過言ではない。実際、97ポイントという勝ち点数はプレミアリーグの歴代3位の数字。にもかかわらず優勝できなかったのは、不運としか言いようがない。
しかも昨シーズンのマンチェスター・ユナイテッドのように、シティとの勝ち点が19離れた状態での2位ならあきらめもつく。
たった勝ち点1だ。
「直接対決で負けなければ…」
「いや年明けのレスター、ウェストハムの連戦で引き分けなければ…」
などとたらればを語り始めればキリがない。
今季のリバプールは悲願のプレミアリーグ優勝を成し遂げるために、現場もフロントも一体となって戦っていたそうだ。強化部門とは関係ない部署にもその空気感が伝わってくるほどだったという。
実際、他のチームがリーグ開幕前に移籍マーケットが閉まるという新しいレギュレーションに苦しむ中、リバプールはアリソン、ファビーニョ、ジェルダン・シャキリなど、クロップの要望する選手を次々と獲得。そして2017年の夏の時点でリバプール加入が決まっていたナビ・ケイタもスカッドに合流し、層の厚いチームを完成させた。夏の時点で既に今季のリバプールは無敵に見えた。
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