PL制覇も。冒険は続く
データサイト『Who Scored』によると、シティはこの試合でシュート数20本を放ち、パス本数は驚異の792本、パス成功率92%という申し分ない成績を収めた。自分たちの特徴を存分に引き出せていたと言えるだろう。
シティは最終的にリーグ14連勝で優勝を決めた。成績は38試合で32勝2分4敗、得失点+72、そして積み上げた勝ち点は「98」だ。やはり王者にふさわしいシーズンを過ごしていたと言えるだろう。
しかし、連覇への道はいつも以上に厳しかった。リバプールが常にプレッシャーを与えてきたからだ。ライバルクラブは今季わずか1敗しか喫していないなど、こちらも申し分ないシーズンを送っていた。シティは一時、リバプールと大きく勝ち点を離され、連覇は厳しいと見られていたこともあった。
それでもシティは勝ち点を積み上げ続ける。負ける試合ももちろんあった。しかし、ドローがわずか2回と、勝ち切るべき試合でしっかりと白星を持ち帰り続けたことが、何より大きかった。そして第21節、リバプールとの天王山を制したことも、シティにとっては大きな自信となったはずだ。
リバプールはもちろん強かった。ただ、シティにはそれを上回るほどの力があった。チャンピオンズリーグでは残念な結果に終わってしまったが、シティにとってこれほど熾烈なシーズンを優勝で終えることができたという事実は、今後に向けても大きな財産となるだろう。
ただ、彼らの冒険はまだ終わっていない。18日にはFA杯決勝、対ワトフォード戦が控えている。ここまで来たら、プレミアリーグ、FA杯、カラバオ杯の国内3冠を達成し、シーズンを締めたいところだ。
(文:小澤祐作)
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