アーセナルのヘンリク・ムヒタリアン【写真:Getty Images】
アーセナルがヨーロッパリーグ(EL)決勝進出を決めたことで、同クラブに所属するアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンがその決勝に出場できるかどうかが改めて注目されている。英紙『ミラー』、『デイリー・メール』などが伝えた。
チェルシーとのイングランド対決となったEL決勝は、アゼルバイジャンの首都バクーで開催。ムヒタリアンの母国であるアルメニアと隣国アゼルバイジャンは長年の対立関係にあり、過去にもその政治的背景が同選手の出場に影響していた。
昨年10月にELグループステージの試合でアーセナルがアゼルバイジャンのカラバフと対戦した際には、安全面への懸念からムヒタリアンは欠場。ボルシア・ドルトムントに在籍していた際にも同様にアゼルバイジャンでの試合を欠場したことがあった。
だが今回はEL決勝という大舞台。アーセナルは欧州サッカー連盟(UEFA)に対し、ムヒタリアンがバクーで安全にプレーすることができるよう保証を求めている。UEFAは「当該選手がアゼルバイジャンに入国し滞在することに何も問題はないという保証をアゼルバイジャンサッカー協会から受けた」とコメントしている。
また、アゼルバイジャン外務省広報も「これまでに多くのスポーツイベントが開催され、アルメニアのアスリートも参加してきた。スポーツと政治は別だ」とコメントし、ムヒタリアンの決勝出場に問題はないという立場を示した。だが『ミラー』は、ムヒタリアンを安全面のリスクに晒すことを避けるためアーセナルは同選手を欠場させる見通しだとも伝えている。
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