アーセナルのELに懸ける想い
リーグ戦で4試合勝ち星なしと苦しんでいるアーセナルは、現在5位に位置している。チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内である4位につけるトッテナムとの勝ち点差は、残り1試合で「3」となっているが、得失点差は「8」にまで広がっているなど、逆転での4位浮上は絶望的な状況となっている。
そのため、アーセナルのヨーロッパリーグ(EL)に懸ける想いは相当強いだろう。今季限りで現役を退くGKペトル・チェフや今季限りでチームの退団が決まっているアーロン・ラムジーも、この大会のタイトル獲得にかなり燃えている印象だ。
そんなアーセナルはEL準決勝1stレグで、バレンシアと対戦。ホームで先勝したい同チームは、立ち上がりから猛烈なプレスを与えにいき、ボールを奪って速攻へと繋げた。
それでも先制したのはアウェイチームだった。11分、コーナーキックからムクタル・ディアカビがゴールネットを揺らしたのだ。
最も与えたくなかったアウェイゴールを前半開始早々に献上してしまったアーセナル。その後もややバレンシアに押し込まれる展開が続いたが、わずか1旬の隙を突いてあっという間に同点に追いつく。
18分、縦パスに抜け出したピエール=エメリク・オーバメヤンがボールをキープし、アレクサンドル・ラカゼットへラストパス。ボールを受けた背番号9は冷静にゴールへ流し込んだ。
これで勢いに乗ったアーセナルはその8分後に再びラカゼットがゴールを決める。後半ATにもオーバメヤンに得点が生まれ、結果的には3-1の快勝を収めた。