バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
史上最多となる6回目のバロンドール受賞が確実視される状況となっていたバルセロナのFWリオネル・メッシだが、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝でチームが世紀の大逆転負けを喫したことで、受賞は必ずしも安泰ではなくなる可能性もあるかもしれない。
リーガエスパニョーラではバルサを優勝に導き、得点王もほぼ確実なメッシ。「事実上の決勝」と言われたリバプールとのCL準決勝でも1stレグで2ゴールの活躍をみせ、CL決勝進出と得点王をほぼ手中に収めたかに見えた。
だが現地時間7日に行われた2ndレグでは、リバプールが4-0の勝利で奇跡的な大逆転を成し遂げ、バルサを敗退に追い込んだ。この結果は、メッシのバロンドール受賞に影響を与える可能性があるとの見方も生じている。
アルゼンチン『ムンドD』は、バルサの敗戦を受け「メッシのバロンドールにブレーキ」と伝えた。『MSN』スペイン語版も、「バロンドールにさよなら?」と受賞に疑問を呈している。
イタリア『トゥットメルカートウェブ』では、バロンドール受賞をメッシと争い得る候補としてリバプールのDFフィルジル・ファン・ダイクとGKアリソンを挙げた。また、もう一方の準決勝を戦う選手の中からアヤックスのDFマタイス・デ・リフトやトッテナムのFWソン・フンミンにも言及している。
CL優勝や決勝進出は必ずしもバロンドール受賞の条件ではなく、個人として圧倒的なパフォーマンスを見せてきたメッシは依然として有力候補ではあるだろう。だが、限りなく100%に近かった状況が多少は変化したと言えそうだ。
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