褒めるべきはコンパニの勝負強さ
だからこそこのゴールに関してはレスターの不備を責めるより、キャプテンのスーパーなプレーを褒めるべきかもしれない。
ここまで美しいミドルはなかったにせよ、思い返せばコンパニはこれまでも重要な試合でゴールを決めてきた。在籍11年で20ゴールと数としては多くないが、昨季もリーグ戦で唯一決めた得点はマンチェスターダービーでだ。またそれ以前も約半数はビッグ6やバルセロナのような強豪相手に、ネットを揺らしている。ミドルは得意ではないが、勝負強いのは以前からの資質だ。
キャプテンのゴラッソで勝ち点3を積んだシティは、最終節でブライトンに勝利すれば優勝決定だ。アウェイとはいえ相手は残留争いをしていたチームだ。油断は禁物だが順当にいけばそこまで苦しまないはずだ。実質、最後の壁はレスター戦だった。そしてその壁はキャプテンが破壊した。あとはリーグ優勝を確実に手中に収めるだけだ。
(文:内藤秀明)
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