ロシアW杯、対セルビア戦
リャイッチにスライディングタックルを受け、ゴロゴロと転がるネイマール【写真:Getty Images】
ブラジル代表はグループリーグ第3節でセルビア代表と対戦。ブラジルは2-0で勝利し、首位での決勝トーナメント進出を決めた。
ブラジルの強さが存分に発揮された試合だったが、それ以上に注目を集めることになったのは33分のシーンだった。
タッチライン際をドリブルで駆け上がるネイマール。しかしそこにアデム・リャイッチが鋭いスライディングタックルを仕掛け、背番号10はピッチへ倒れ込んだ。明らかなファウルであり、リャイッチにはイエローカードが提示されているため、ネイマールのシミュレーションではもちろんない。だが話題となったのはスライディングを受けたあとのリアクションだ。
普通の選手であれば、どんなに鋭いスライディングタックルを受けたとしても転がる回数は平均2回か3回だ。しかしネイマールはそれを余裕で上回る5回も転がったのである。最初の2回は勢いを制止しきれないものであるとわかるが、あとの3回は明らかに余計なものだった。試合後には「あれは過剰な演技だ」としてネイマールは批判の対象になっている。
本来であれば批判を受けるのはファウルを犯した方の選手であるが…。ネイマールはファウルを受けても批判されるなんとも不思議な選手だ。
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