ロシアW杯、対コスタリカ戦
ロシアW杯のグループリーグ第2節、対コスタリカ戦で大げさに倒れるネイマール【写真:Getty Images】
2018年に行われたロシアワールドカップ。ネイマールはブラジル代表のエースとして期待され、背番号10を身に付け同大会への出場を果たしていた。
迎えたグループリーグ第2節、対コスタリカ戦。ブラジルは土壇場で2-0の勝利を収めた。
ネイマールはこの試合で2点目をマークするなど勝利の立役者になったが、78分に披露した大げさなプレーが話題となった。背番号10はペナルティエリア内でボールをキープし、一度相手を交わそうと切り返しを試みた。しかしマークに付いていたジャンカルロ・ゴンサレスに手をかけられ、ピッチに倒れ込んだネイマール。主審はこのプレーをファウルと判定し、ブラジルにPKを与えた。
しかしリプレイ映像を見てみると、ゴンサレスは確かに手を出してはいるのだが、そこまで強くネイマールに当たっていないようにも思えた。引っ張っているわけでもないし、押したような仕草も見受けられなかった。
すると主審はこの大会で採用されていたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を使用。映像を確認した主審はファウルがなかったとしてブラジルのPKを取り消したのである。ネイマールの過剰演技がVARによって暴かれたのだ。
試合後には「VARがネイマールの演技を見破った」「VARが試合をコントロール」といったコメントが多く見受けられた。ネイマールの評価は下がったが、反対にVARの評価が上がった試合となったのである。