トッテナムが注意すべき点は?
トッテナムは恐らく、この試合で4バックを採用してくるはずだ。1stレグは3バックだったが、ネレス、タディッチ、ジエク、ファン・デ・ベークらが果敢に飛び出してくる相手の攻撃を封じるのには相当苦労していた。しかし前半にヤン・フェルトンゲンが負傷した影響もあって4バックにシステムを変更した後は、守備面が改善された印象を受けた。
相手の両サイドハーフにはキーラン・トリッピアー、ダニー・ローズの両サイドバックがマークにつき、タディッチにはトビー・アルデルヴァイレルトかダビンソン・サンチェスのどちらかが張り付くことになるだろう。トップ下の位置から顔を出すファン・デ・ベークにはCBのどちらか1枚かボランチの選手がマークを担当することになるか。いずれにしろ3バックより安定感を誇ることができるのは間違いない。
もちろん気を付けなければならないのはアヤックスのカウンター。トリッピアーやローズが高い位置を取っている時に鋭い速攻を喰らってしまうと、自然とピンチを迎えることになってしまうだろう。当たり前だがミドルゾーンでボールを失うのは最も危険だ。より相手を押し込み、最終ラインをしっかり押し上げた状態でアヤックスのカウンターに備えたいところである。
両者の実力は拮抗している。2ndレグは1stレグ以上に激しい戦いが繰り広げられるだろう。トッテナムはクラブ史上初の、アヤックスは23年ぶりのCL決勝へ。果たしてこの一戦は制すのは、どちらのチームだろうか。
【了】