CL決勝T、4戦4発のあの男が復帰
もちろんホームでも点を取ることができれば、アヤックスにとっては大きい。1stレグと同じく、ネレス、ジエク、ドゥシャン・タディッチ、ファン・デ・ベークらが絡む厚みのある攻撃を展開し、トッテナムを苦しめていきたいところだ。
しかし、この試合ではなんとしても「失点」しないことが決勝進出へのカギとなる。何よりトッテナムには1stレグは不在だった得点源のソン・フンミンが2ndレグでは戻ってくる。さらに、今季絶望と思われていたハリー・ケインも2ndレグに間に合う可能性が出てきたという。トップコンディションでないことは明らかだが、アヤックスにとっては厄介な存在となることは間違いない。
19歳の主将であるマタイス・デ・リフトを中心としたアヤックスのディフェンス陣がどこまでトッテナムの攻撃に耐えきれるのか。ここはホームチームが決勝進出を果たす上で最も重要なポイントになってくるはずだ。
一方、1stレグでは攻撃陣が不発に終わったトッテナムだが、先述した通り、2ndレグでは頼れる点取り屋のソン・フンミンが戻ってくる。サッカーはもちろん個人競技ではないが、この男の復帰はやはりチームにとって大きい。何よりCL決勝トーナメントでは4試合で4得点中と大舞台にはめっぽう強い。間違いなく、1stレグで無得点に終わった攻撃陣にエンジンをかけてくれる存在になるだろう。
2ndレグではソン・フンミンとルーカス・モウラが2トップのコンビを組むことが濃厚だ。ここ最近、彼らの連係は明らかに深まっており、1stレグでのフェルナンド・ジョレンテ&モウラのコンビよりは確実に良い攻撃を生み出すことができるだろう。そこにクリスティアン・エリクセンやデレ・アリらが加わった攻めは、やはり脅威だ。
いずれにしてもアジアNo.1ストライカーのソン・フンミンは、この試合全体のカギを握る存在となるだろう。