主な出来事
クラブ史上初のJ2降格が決まった清水エスパルス【写真:Getty Images】
この年、「オリジナル10」の一角である清水エスパルスが不名誉な記録を残してしまった。同チームは1stステージを3勝4分10敗、勝ち点13で最下位に沈むなど、クラブ史上最低の成績で終える。成績不振により大榎克己が監督を辞任し、後任には田坂和昭を就いた。8月には鄭大世を獲得するなど2ndステージでの巻き返しを狙ったが、状況は好転しない。結果、清水は2ndステージ第14節、対ベガルタ仙台戦に敗れたことで、クラブ史上初のJ2降格が決まった。
2015シーズン、台風の目となったのがレノファ山口だった。Jリーグ参戦1年目となっていた同クラブだったが、開幕から圧倒的な攻撃力を発揮し、勝ち点を量産。シーズン途中に2連敗を喫するなど調子を落としかけた時期もあったが、結果的に第2節以降首位の座をキープし続け、Jリーグ参入1年目でJ3優勝、J2昇格を決めた。リーグ戦36試合で挙げた得点数は驚異の「96」。サポーターにとっては忘れられないシーズンとなった。
また、7月には1試合に2度、前半終了のホイッスルが吹かれるという珍しい事件も起きた。J1・2ndステージ第2節、ヴァンフォーレ甲府対ベガルタ仙台戦。同ゲームの主審を務めていた家本政明氏が一度、前半終了のホイッスルを鳴らしたのだが、その5分後、再び両チームの選手をピッチに戻し試合を再開させたのだ。
原因は審判団のミスにあるという。家本主審は「アディショナルタイム0分」と伝えていたが、第4審判員は手違いで1分と掲示。これを見た家本主審はしばらく試合を続行したが、その後自らの判断で前半を終わらせた。
しかし目安の1分までは残り20秒ほどあったことから両チームの監督やスタッフが主審に詰め寄り、説明を求めた。その後、家本主審はドロップボールから試合を再開すると決断。そして選手がボールを蹴り上げ、再び前半終了のホイッスルが吹かれた。