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Jリーグ 6年前

久保建英、一撃必殺の切れ味。誰もが脱帽する『質の違い』、勢いをさらに加速させるには?

明治安田生命J1リーグ第9節が28日に行われ、ホームのFC東京が松本山雅FCに2-0で快勝し首位をキープした。松本の集中力の高い守備に得点を奪えなかった東京だったが、その固い扉をこじ開けるカギとなったのはMF久保建英。前半44分に絶妙のスルーパスを通して先制点を生み出すと、後半にはペナルティーエリア内で相手のファウルを誘いPKを獲得した。またもゴールに直結するプレーを披露した17歳の、一撃必殺の切れ味とは。(取材・文:下河原基弘)

シリーズ:週刊Jリーグ通信 text by 下河原基弘 photo by Getty Images

さすがとしか言いようがないプレー

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久保建英【写真:Getty Images】

 さすがとしか言いようがないプレーだった。前半44分、DF渡辺剛がセンターサークル内でボールをカットし、敵味方が混戦となる中、反応したのは久保建英。ワンタッチ目で相手を1人抜き去ると、そのままドリブルでボールを進め、前方の状況を見定めて芝の滑りとFW永井謙佑のスピードを計算し柔らかいパスを通す。受けた背番号11は自慢の俊足と技でGKと1対1を作り出すと、ゴール右に流しこみ待望の先制点が生まれた。

「山雅のディフェンス力という部分は非常に高い。ゴールしたかと思っても最後の最後でクリアしたり、非常に粘り強い守備をしてくるので、簡単にこじ開けることはできない」と選手たちに語っていた長谷川健太監督だったが、その心配を背番号15が杞憂で終わらせた。「一瞬のスキを突くことができるクオリティーのあるパスを供給して、またフィニッシュも非常にクオリティーが高かった」と得点した永井とともに、久保の高精度スルーパスを高く評価した。

 後半32分にも、敵ペナルティーアーク内で相手クリアを拾うとドリブルでペナルティーエリア内に侵入。たまらず足を出したDFから、あっさりPKを獲得すると、FWディエゴ・オリヴェイラがきっちり決めて決定的な2点目を奪った。

「いつもディエゴが蹴っているので。それは蹴りたかったですけど、チームなので」と、17歳はフォア・ザ・チームを強調した。

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