2005年(平成17年)
コンフェデレーションズカップでブラジルと渡り合った日本代表【写真:Getty Images】
前年から大きな変更があったJ1リーグ。この年から18チームで争われ、1シーズン制となった。34試合を行い、勝ち点の合計で優勝を決める。
●J1参加クラブ
鹿島アントラーズ
浦和レッドダイヤモンズ
大宮アルディージャ
ジェフユナイテッド市原・千葉
柏レイソル
FC東京
東京ヴェルディ1969
川崎フロンターレ
横浜F・マリノス
アルビレックス新潟
清水エスパルス
ジュビロ磐田
名古屋グランパスエイト
ガンバ大阪
セレッソ大阪
ヴィッセル神戸
サンフレッチェ広島
大分トリニータ
●J2参加クラブ
コンサドーレ札幌
ベガルタ仙台
モンテディオ山形
水戸ホーリーホック
ザスパ草津
横浜FC
湘南ベルマーレ
ヴァンフォーレ甲府
京都パープルサンガ
徳島ヴォルティス
アビスパ福岡
サガン鳥栖
ザスパ草津と徳島ヴォルティスが昇格し、このシーズンからJ2に参戦することとなった。
日本代表が翌年のドイツワールドカップ出場権を獲得した。最終予選で苦戦を強いられ、アウェイのイラン戦は10万人以上の観客が詰めかけた完全アウェイの中で敗れた。海外組と国内組の融合は決してスムースではなかったが、それでも白星を重ね6月8日を迎えた。
タイ・バンコクのスパチャラサイ競技場のスタンドに、サポーターの姿はなかった。当初は北朝鮮の平壌で開催される予定だったが、同地でのイラン戦で観客が騒ぎを起こしたため、日本戦は中立国での無観客となった。
いつもと違う雰囲気となったが、日本は後半に柳沢敦のゴールで先制する。さらに終了間際には、カウンターから大黒将志が決めて勝負あり。3大会連続となるワールドカップ出場を果たした。
その後、ジーコジャパンはコンフェデレーションズカップに出場。1勝1分1敗でグループリーグ敗退となるが、ブラジルとの最終戦で真っ向勝負を挑んだ。
10分、カウンターからロナウジーニョに運ばれ、ラストパスをロビーニョに決められる。しかし27分、日本が盛り返す。パスを受けた中村俊輔が前を向くと、ワンステップで左足を一閃。パワーが乗り移ったボールはGKを強襲し、ネットを揺らした。キャリアのピークを迎えようとしていたファンタジスタが、王国の目を覚まさせた。
32分にロナウジーニョに決められるも、後半終盤に中村俊輔が直接FKを狙う。これはポストに嫌われたが、跳ね返りにいち早く反応していた大黒押し込み同点に追いついた。日本はブラジルと打ち合いの末、引き分けに持ち込んだ。カナリア軍団とは、翌年のワールドカップでも対戦する。