アーセナルとレスター【写真:Getty Images】
【レスター・シティ 3-0 アーセナル プレミアリーグ第36節】
イングランド・プレミアリーグ第36節、レスター・シティ対アーセナルが現地時間28日に行われた。試合はアウェイのアーセナルがFW岡崎慎司の所属するレスターに0-3で敗戦した。
3位トッテナムがウェストハムに敗戦したため、勝利すれば勝ち点差を1に縮めることができる5位アーセナルはエジルがベンチ外。2トップにはラカゼットとオーバメヤンを配置。中盤には左からイウォビ、ジャカ、トレイラ、ムヒタリアンを起用した。対する10位レスターはワントップにヴァーディー、その下にU-21イングランド代表のチャウドリーとティーレマンスを配置した。岡崎はベンチ外となっている。
レスターにチャンスが訪れる。9分、左サイドからのグラウンダーのクロスをペナルティエリア手前でマディソンが右足でダイレクトシュート。上手く巻いたシュートだったが、メイトランド=ナイルズにブロックされた。
序盤はレスターがボールを支配し、ポゼッション率を高めていく。対するアーセナルはレスターの厳しい守備に手を焼き、ボールを奪われる回数が増える。
後手に回っていたアーセナルだったが23分、オーバメヤンが中央で仕掛け、左サイドのイウォビにパスを供給。イウォビは中央に走り込んできたラカゼットにクロス。これをダイレクトで合わせるが、惜しくも枠を捉えることができない。
32分、右サイドに展開したレスターはオルブライトンが中央を抜け出したヴァーディにセンターライン付近からロングパスを供給。パパスタトプーロスに競り勝ったヴァーディはワントラップからレノの頭を越すループシュートを放つも、惜しくも枠を捉えることはできなかった。
ここでアーセナルに予期せぬ事態が襲う。36分、マディソンにボールを奪われたメイトランド=ナイルズがマディソンに対してタックル。マディソンの足を引っ掛けてしまい、ファールの判定。メイトランド=ナイルズが2枚目の警告を受け、退場となってしまった。前半のうちにアーセナルは一人少ない状況となってしまう。
一人多いレスターは後半開始早々からボールを保持する時間が長くなり、アーセナルにボールをキープさせない。するとレスターが先制に成功する。59分、右サイドでボールを回したレスターは、マディソンが中央にクロスを供給。これに後ろから走り込んできたティーレマンスがヘディングシュートを突き刺し、先制点となった。
一人少ないアーセナルは攻撃に人数をかけることができず、後半は相手陣内に攻め入ることができない。逆にレスターはこの状況を生かし、代わって入ったバーンズなどが躍動し、攻勢に出る。
すると86分、シュマイケルのゴールキックから一発で前線のヴァーディへ。裏へ抜け出したヴァーディは飛び出してきたレノの頭を越すループシュートを放つ。これはクロスバーに当たるが、高く跳ね返ったボールをヴァーディがヘディングで押し込み、追加点となった。後半ATにもヴァーディがダメ押しとなる3点目を決めた。
これで試合は終了し、アーセナルが0-3で敗戦した。敗れたアーセナルは勝ち点66のままで暫定5位に留まり、3位トッテナムとの勝ち点差は4に。1試合少ない4位チェルシーとの勝ち点差は1となっている。6位マンチェスター・ユナイテッドとは、暫定で勝ち点差2となっている。これで、今節ユナイテッドがチェルシーに勝利すると、UEFAヨーロッパリーグ圏外(EL)となる6位転落となる。
【得点者】
59分 1-0 ティーレマンス(レスター)
86分 2-0 ヴァーディ(レスター)
95分 3-0 ヴァーディ(レスター)
【了】