エマニュエル・アデバヨール【写真:Getty Images】
アーセナルやレアル・マドリー、トッテナムなどで過去にプレーしたトーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨールは、16歳の頃に自殺を図ったことがあったという。英紙『デイリー・メール』のインタビューに答え、その詳細について振り返った。
現在トルコでプレーする35歳のアデバヨールは、2017年にフランス誌が行ったインタビューで、過去に「何度も自殺を考えた」と衝撃告白を行っていた。母国の家族から執拗に金銭的援助を要求されるなど、家族との関係に悩まされていたことがその理由だという。
具体的には、フランスのメスの下部組織でプレーしていた16歳の頃に、自殺の準備をしたことがあったとアデバヨールは英紙に語った。デビュー前の有望な若手だった当時のアデバヨールは、家族からの精神的プレッシャーや金銭的負担に悩まされていたとのことだ。
「住んでいたアパートの下に薬局があって、薬を次々と買い込んでいた。店は僕に売りたくないようだったが、トーゴでのチャリティーのためだと言っていた。準備をして、水を全て飲み干した。用意はできていた」とアデバヨールは薬品による自殺の準備をしたことを語っている。
最後の最後に思いとどまらせたのは、深夜に親友からかかってきた1本の電話だという。「急ぐな、生きる理由はある、『君にはアフリカを変える可能性がある』」という親友の言葉に救われたアデバヨールは、その後17歳でメスのトップチームにデビューし、サッカー選手としてのキャリアを歩んでいくことになった。
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